発作強度の評価

発作強度の評価は、急性増悪(発作)時における治療管理を的確に行う上で必須であるばかりでなく、長期管理治療薬の選択の基になる重症度を判定する上でも重要である。発作強度は、小、中、大発作と呼吸不全の4段階に分類し、「呼吸状態」と「生活状態」の障害の度合い、「客観的指標」を参考に判定する(表2-1

1.呼吸状態

呼吸状態の評価は、喘鳴の程度(重症発作では喘鳴が減弱することに注意する)や陥没呼吸の程度、起坐呼吸やチアノーゼの有無、呼吸数などの項目によって行われる。「生活状態」の評価は、動作、会話、食欲、睡眠などの障害程度を問診などから判断する(表2-1)。
乳幼児は呼吸困難を自覚的に訴えることができないが、機嫌が悪い、嘔吐する、泣き叫ぶ、母親が抱いていないと夜間も眠れない(起坐呼吸に相当)などの症状は、重症発作として重要な問診項目である(表2-2)。

表2-1 発作強度の判定基準

表2-2 乳児喘息の強い発作時の症状

2.客観的指標

客観的指標としては、パルスオキシメーターによる酸素飽和度(SpO2)やピークフローメーターによる最大呼気流量(PEF)は発作強度判定の参考となる。ただし、乳幼児では学童に比してSpO2の変動が大きく、その評価には注意を要する。これらの指標を用いて適切に発作強度の判定を行い、治療開始時における薬物療法プランの選択および治療による改善の評価に結び付けるように心がける。発作強度を判定する際のpitfall を表2-3に示す。

表2-3 喘息の発作強度を判定する際のpitfall

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