会員のみなさまへのお知らせ

ミルクアレルギー児におけるビオチン欠乏症に関する注意喚起

我が国の調製粉乳にはビオチンなど一部の成分の添加が認められていない。
アミノ酸乳にビオチンはほとんど含有されておらず、加水分解乳でも基準を大幅に下回る。(アミノ酸乳 <0.1μg/100kcal、治療用特殊調製粉乳 0.4μg/100kcal、一般調製粉乳 1.0μg/100kcal、FAO/WHO基準 1.5μg/100kcal)        
   
乳児早期のミルクアレルギー児は加水分解乳、重症例ではアミノ酸乳が栄養の中心であるため、容易にビオチン欠乏症に陥る可能性がある。
   
ビオチン欠乏症の症状は、顔面(特に眼瞼および口唇周囲)および外陰部の皮疹(境界明瞭な落屑を伴う紅斑)と脱毛であり、アトピー性皮膚炎との鑑別が大切である。
   
治療は経験的にビオチン1mg/日が推奨され、皮疹は速やかに改善する。
   
ミルクアレルギー児の診療において重要なことは、乳児早期から長期にわたりアミノ酸乳のみで養育しないこと(加水分解乳でも起こり得る)、常にビオチン欠乏症の発症の可能性があることを認識しておくことである。
   
 

平成24年2月

日本小児アレルギー学会
食物アレルギー委員会
 

 

 

 

 

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