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第3期理事長

一般社団法人日本小児アレルギー学会
第3期理事長 大嶋 勇成
(福井大学医学部附属病院 病院長)

ご挨拶

この度、2023 年11 月18 日付けで、日本小児アレルギー学会理事長に就任しました福井大学の大嶋勇成です。歴代理事長のリーダーシップにより、学術団体として、アレルギーとその関連分野の学術研究を推進し、社会的貢献を果たしてきた本学会の伝統を受け継ぎつつ、さらなる発展に微力ながら誠心誠意務める所存です。

本学会は、1966 年(昭和41 年)4 月に、小児のアレルギーならびにこれに関連する領域の学術、医療の進歩、普及を図り、小児の健康増進に寄与することを目的に小児アレルギー研究会として発足しました。その後、1986 年に日本小児アレルギー学会と改称され、2019 年9 月に一般社団法人となりました。この間、初代理事長の馬場実先生、続く、西間三馨先生、森川昭廣先生、近藤直実先生、斎藤博久先生、藤澤隆夫先生、吉原重美先生と歴代理事長と役員の先生方のご尽力により、日本小児科学会の分科会の一つとして学術分野のみならず、医療、社会的対応など多方面で活動を展開し、発展してきました。会員は、小児アレルギー疾患の診療に関わる臨床医だけでなく、病態解明や治療開発に取り組んでいる研究者、子どもたちのケアに関わるコメディカルの方々を含め、2023 年10月現在で、4,200 名余りとなっています。

本学会の掲げる目的を達成するため、主たる事業として、学術大会の開催、学会誌の発刊を行い、会員が臨床や研究において得た新たな知見・成果を発表し、情報を共有する場を提供しています。コロナ禍のため学術大会は、ここ数年、Web 開催を中心にせざるを得ない状況でしたが、現地開催でないと得ることができない情報や活発な討論の重要性が再認識されたのではないでしょうか。一方で、諸事情で現地参加が困難な会員にとってWeb 参加の利便性も知る機会になりました。学術大会の開催方法も会員の要望に合わせた対応を学術大会委員会を中心に検討していくことになります。学会誌の方は、投稿・査読システム、電子ジャーナル化と電子化が進められてきました。今後はダイジェスト版の扱いについても編集委員会で議論していくことになります。

本学会では、気管支喘息委員会、食物アレルギー委員会、アトピー性皮膚炎委員会、アレルギー性鼻炎ワーキンググループがガイドライン、診療の手引き等の作成を通じ、会員のみならず小児のアレルギー診療に携わる方へ、最新の正しい情報を発信してきました。エンテロウイルスD68 感染症や新型コロナ感染症が問題となった時には、ワーキンググループを立ち上げ対応してきました。また、災害時には災害委員会が支援活動を担当してきました。今後も、社会状況の変化や小児アレルギー診療に関わる諸問題に対し、正しい情報を発信し、支援を提供できるよう、努めたいと考えております。

小児アレルギーの診療・研究を担う人材の育成も学会の使命と言えます。研究推進委員会や小児アレルギー教育セミナー(PASCO)ワーキンググループ等の活動を通じて、人材育成に努めるとともに、国際交流委員会を中心に学会活動の国際化を図り、国内外への発信を行うことも重要と考えております。

ステークホルダーである会員の皆様のご意見、ご要望に応えるべく、代議員、理事、各委員会やワーキンググループの先生方と協力し、学会運営に当たる所存です。アレルギー疾患の克服と、子ども達の明るい未来のために貢献できる学会となるよう、会員の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

以上