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日本小児アレルギー学会誌 第39巻3号(2025年8月)発行のお知らせ

日本小児アレルギー学会誌第39巻3号を、完全オンライン配信(J-STAGE)で発行いたしました。
原著論文4報のうち2報は、社会保険委員会からの活動報告として、アトピー性皮膚炎の生活療養指導と気管支喘息吸入療法の実態調査です。いずれも、アレルギー診療において時間を割いて指導している実態が浮き彫りとなり、何らかの診療報酬による評価が欲しいところです。さらに、牛乳アレルギー児が除去解除後にもカルシウム摂取量が満たされない実態の調査、ステロイドと非ステロイド軟膏の交互使用による治療効果の報告が掲載されます。いずれも実臨床に直結した、興味深い論文です。
総説は、古くて新しい乳幼児喘息に関する最新情報と、免疫・アレルギー反応を制御する新しい共刺激分子の詳細な情報が記載されており、とても勉強になります。
ガイドライン解説は、今回から新たに日本小児アレルギー学会と日本小児皮膚科学会が合同で発行した「小児のためのアトピー性皮膚炎の予防と治療の手引」(副題:小児アトピー性皮膚炎治療・管理ガイドライン2024)を取り上げ、これから4号にわたって章ごとに進んでいきます。
連載企画「Meet the Expert」は2回目です。ベテランがレジェンドを語る、オピニオンリーダー、基礎研究者の代表、臨床医の代表、ということで編集委員会が厳選した4人の先生から、心に響くご寄稿を頂きました。ぜひご一読ください。

<掲載論文>
原著
・ 日本小児アレルギー学会員における小児アトピー性皮膚炎診療での生活療養指導の実態調査
・ 学童期以降も遷延する牛乳アレルギー児と除去解除者のカルシウム摂取量
・ 乳幼児における気管支喘息吸入療法の外来治療管理指導調査
・ 小児期のアトピー性皮膚炎におけるIII群ステロイドとDelgocitinib軟膏を用いた交互Proactive療法の検討

総説
・ 乳幼児喘息(反復喘鳴)への対応における問題点
・ 新規アレルギー治療薬候補になりうる共刺激分子:CD226/TIGIT

ガイドライン解説:小児のためのアトピー性皮膚炎の予防と治療の手引
・ I章 総論 定義・診断基準
・ II章 病態生理 疫学・特徴

Meet the Expert
・ 森川昭廣先生の業績と私(荒川浩一)
・ アレルギー疾患の疾病構造の変化に伴うアレルギー対策の方向性(海老澤元宏)
・ 道標(みちしるべ)― 基礎研究者として定年を迎えて(松本健治)
・ Narrative based medicine(NBM)のすすめ(伊藤節子)

下記のURL(外部リンク)にアクセスの上、ぜひご高覧下さい。
日本語画面URL:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jspaci/list/-char/ja
英語画面URL:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jspaci/list/-char/en

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ご不明の場合は日本小児アレルギー学会事務局( info@jspaci.jp )までメールにてお問い合わせ頂けますようお願いいたします。
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日本小児アレルギー学会
編集委員長 伊藤浩明
(2025.8.20)


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