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一般社団法人日本小児アレルギー学会
第4期理事長 大嶋 勇成
(兵庫県立尼崎総合医療センター院長)

ご挨拶

第3期に引き続き第4期日本小児アレルギー学会理事長に再任されました尼崎総合医療センターの大嶋勇成です。歴代理事長のリーダーシップにより、学術団体として、アレルギーとその関連分野の学術研究を推進し、社会的貢献を果たしてきた本学会の伝統を受け継ぎつつ、さらなる発展に微力ながら誠心誠意務める所存です。

本学会は、1966年(昭和41年)4月に、小児のアレルギーならびにこれに関連する領域の学術、医療の進歩、普及を計り、小児の健康増進に寄与することを目的に小児アレルギー研究会として発足しました。その後、1986年に日本小児アレルギー学会と改称され、2019年9月に一般社団法人となりました。この間、初代理事長の馬場実先生、続く、西間三馨先生、森川昭廣先生、近藤直実先生、斎藤博久先生、藤澤隆夫先生、吉原重美先生と歴代理事長と役員の先生方のご尽力により、日本小児科学会の分科会の一つとして学術分野のみならず、医療、社会的対応など多方面で活動を展開し、発展してきました。会員は、小児アレルギー疾患の診療に関わる臨床医だけでなく、病態解明や治療開発に取り組んでいる研究者、子どもたちのケアに関わるコメディカルの方々を含め、2025年10月現在で、4200名余りとなっています。

本学会の掲げる目的を達成するため、主たる事業として、学術大会の開催、学会誌の発刊を行い、会員が臨床や研究において得た新たな知見・成果を発表し、情報を共有する場を提供しています。学術大会では、参加者同士の交流を通じ、新たな共同研究に繋がることが期待されます。コロナ禍を契機に学術大会の一部はオンデマンド配信を行うことで、諸事情で現地参加が困難な会員の利便性も確保しています。学会誌は、Web投稿・査読システムを取り入れており、学術大会抄録号以外は冊子体を廃止し、完全電子ジャーナル化しています。会員向け情報は、メール配信により行っています。

本学会では、気管支喘息委員会、食物アレルギー委員会、アトピー性皮膚炎委員会、アレルギー性鼻炎ワーキンググループがガイドライン、診療の手引き等の作成を通じ、会員のみならず小児のアレルギー診療に携わる方へ、最新の正しい情報を発信してきました。新型コロナ感染症が問題となった時には、ワーキンググループを立ち上げ調査研究・情報発信などで対応してきました。また、災害時には災害対応委員会が支援活動を担当してきました。今後も、社会状況や小児アレルギー診療に関わる諸問題に対し、正しい情報、支援を提供できるよう、務めたいと考えております。

小児アレルギーの診療・研究を担う人材の育成も学会の使命と言えます。研究推進委員会や小児アレルギー教育セミナー(PASCO)ワーキンググループ等の活動を通じて、人材育成に努めるとともに、ジュニアメンバー制度を発足し、若手会員の学会活動への参画を推進していきます。また、国際交流委員会を中心に学会活動の国際化を図り、国内外への発信を行っていきます。

ステークホルダーである会員の皆様のご意見、ご要望に応えるべく、代議員、理事、各委員会やワーキンググループの先生方と協力し、学会運営に当たる所存です。アレルギー疾患の克服と、子ども達の明るい未来のために貢献できる学会となるよう、引き続き会員の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

以上

(2025.10.29)