[ 要 旨 ]

  1. 1日常診療において、患者が安易な除去をせず、食べられる範囲を明確にしておくことが、大規模災害時に役立つ。
  2. 2家庭でのアレルギー対応食品の備蓄は最低でも3 日分、できれば1 週間分程度が望ましい。
  3. 3患者家族が地域や身近な人々とつながりを持ち、日頃から互いに助け合う関係を持つことが災害時の助けになる。
  4. 4医師は、災害時に支援を必要とする患者家族からの要請を拾い上げ、自治体や支援活動を行う団体に情報提供を行うことが望ましい。
  5. 5医師は、災害時に有益な資料の内容と入手方法について、患者家族に伝えておくことが望ましい。

表19-1 災害時に食物アレルギー患者に起こり得る問題点

ライフラインの停止を伴う大規模災害では、食物アレルギー患者は困難な状況に直面する可能性がある。


表19-2 災害時の必要物のリスト

東日本大震災の経験から、非常時のバッグ等に備えておくとよいものの例として一覧した。日常の診療で災害時の備えに言及することが重要である。